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日々の徒然や、思ったことなど。時々二次の小説。
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「失礼します。」
上官へと今回の件について報告する。
私は事実を淡々と述べる。内容が反乱軍の首謀者に及んだところで、それまで無言で報告を聞いていた上官が口を開いた。
「…今回の件では、君に非常に申し訳ないことをした。」
「いえ。自分は軍務に従っただけです。」
そうだ。母を見殺しにしておきながら、最後は軍規に反したあの男とは違う。
アンドレイの真っ直ぐな眼差しに、心苦しそうに顔を歪めながらもホーマーは続ける。
「首謀者は貴官の御父上の友人だった。…そのため説得に向かわせた、セルゲイ・スミルノフ大佐まで巻き込んでしまい本当にすまない。」
窓の外には夜の帳が降り始めた空。下に広がる大地には、降り注いだ瓦礫の残骸が未だ散開している。
夕闇を背に、ホーマーは頭を下げる。母に次いで父までもを軍旗の下亡くした、軍人の子に。
「待ってください!父は!!反乱軍に与したのではなかったのですか!?」
悲痛な叫びに、ホーマーは思う。ああ、この男は父の誇りを、軍人としての矜辞を持っていたと信じたいのだろう。
ならばせめて、自分の知りうる全てを教えなくては。それが自分にできる、この親子への償いだ。
「スミルノフ大佐は立派な軍人だった。道を誤った親友を正さねばと、この任務を引き受け―愚行にを止める事は出来なかったが、首謀者の確保まを実行した。更には地表へと降り注ぐ瓦礫も捌ききろうと奮闘してくれたのだから、二階級特進以外に、遺された子息である君にも何かしてやるべきだろうな。…どうしかしたのかね?」
愕然とした彼の表情を不審に思う。
スミルノフ大佐の遺業を誇らしげにするでもなく、父を喪った哀しみに堪えるでもなく。彼ははまるで―――


そんな、馬鹿な。
「セルゲイ・スミルノフ大佐」は、軍の指令に従いクーデターを止めようとした?
首謀者が友であろうと、その身をはって止めようとした軍人の鑑?
思い出せ、武器を向けて斬りかかったとき、あの人は何か言っていなかったか?

『違う!話を―――』

それでは、クーデターに与した軍人として私が殺したのは…

「うわあああああっ!!!」



彼はまるで、取り返しのつかない、絶望的な失敗をした子供のような顔をしていた―――
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