日々の徒然や、思ったことなど。時々二次の小説。
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初コードギアス二次小説です。まともに観た事がないのですが、とある素敵なスザルル小説に喚起されて書いてみました。
本当は短篇で一本にするつもりだしだが、書ききれなかったので続きものに。タイトルは大好きなSound Horizonの曲から(この曲は聴いたことないですが)。
傾向はスザルルで死にネタの予定。
ではでは、読んで下さる方は続きを読むからどうぞ。
本当は短篇で一本にするつもりだしだが、書ききれなかったので続きものに。タイトルは大好きなSound Horizonの曲から(この曲は聴いたことないですが)。
傾向はスザルルで死にネタの予定。
ではでは、読んで下さる方は続きを読むからどうぞ。
「―――ゼロ、これで終わりだ。」
「ああ、そうかもな。」
壊れたマリオネット01
長い長い戦いの末、遂に追い詰めたゼロ。
黒い機体の攻撃で、動かなくなったランスは乗り捨てた。敵も味方もここに辿りつくにはもうしばらくかかるだろう。
今はただ、彼と一対一で向かい合う。
「…投降してくれ、ゼロ。もうきみに対抗手段はない。」
「断る。」
最終通告にも彼は否定の言葉を告げる。
「ゼロへの殺傷許可はでている。一度助けられた身だ。きみを殺したくはない。」
「俺を殺しても、黒の騎士団は止まらない。それに俺を殺す以外に収集をつける方法はない筈だ。本当はお前もわかっているのだろう?」
「…ああ。」
わかっている。僕に選択権なんてない。彼が告げるのはすべて事実だ。
「ごめん。」
表情が読めない仮面を見つめ、彼へと銃口を向ける。
「謝るな。お前はお前の、俺は俺の正義を貫いた。そして俺の力が足りなかった。それだけだ。…お前には、守りたい者がいるか?」
「えっ…い、いるよ。」
突然の問いに驚いたものの、これだけは断言できる。
「僕にとって世界で一番大切な人で、ル…彼を守るために僕は軍に入ったんだ。」
「そうか。そいつは幸せだよ。お前みたいな奴に愛されて。」
なんとなくだけど、彼が微笑んだ気がした。
「だといいけど。」
そうだったら、うれしい。
「さあ、俺を殺すんだろ?さっさとやれ。」
まるで歌劇のように両手を広げ、ゼロがこちらへ近づいてくる。
「と、止まれ!止まらないと…」
「止まらないとどうするんだ?このまま近づいてお前の首を絞める事だってできるんだぞ?」
こんな状況にも関わらず、その声には面白がっている様子さえうかがえる。
「くっ…。」
辛そうに顔を歪めて、スザクは照準をあわせる。軍で学んだとおりに。初めて人を殺めた日の記憶がよぎる。
ごめん。僕は大切な人を護るために人を殺す。彼がもっと幸せになれる、優しい世界をつくりたい。これは僕の我儘だ。僕が決めたことだ。だから―――
たぁん………
瓦礫の荒野に銃声が響いた。
―――最後の最後で、お前になら殺されてもいいと思った―――
「ああ、そうかもな。」
壊れたマリオネット01
長い長い戦いの末、遂に追い詰めたゼロ。
黒い機体の攻撃で、動かなくなったランスは乗り捨てた。敵も味方もここに辿りつくにはもうしばらくかかるだろう。
今はただ、彼と一対一で向かい合う。
「…投降してくれ、ゼロ。もうきみに対抗手段はない。」
「断る。」
最終通告にも彼は否定の言葉を告げる。
「ゼロへの殺傷許可はでている。一度助けられた身だ。きみを殺したくはない。」
「俺を殺しても、黒の騎士団は止まらない。それに俺を殺す以外に収集をつける方法はない筈だ。本当はお前もわかっているのだろう?」
「…ああ。」
わかっている。僕に選択権なんてない。彼が告げるのはすべて事実だ。
「ごめん。」
表情が読めない仮面を見つめ、彼へと銃口を向ける。
「謝るな。お前はお前の、俺は俺の正義を貫いた。そして俺の力が足りなかった。それだけだ。…お前には、守りたい者がいるか?」
「えっ…い、いるよ。」
突然の問いに驚いたものの、これだけは断言できる。
「僕にとって世界で一番大切な人で、ル…彼を守るために僕は軍に入ったんだ。」
「そうか。そいつは幸せだよ。お前みたいな奴に愛されて。」
なんとなくだけど、彼が微笑んだ気がした。
「だといいけど。」
そうだったら、うれしい。
「さあ、俺を殺すんだろ?さっさとやれ。」
まるで歌劇のように両手を広げ、ゼロがこちらへ近づいてくる。
「と、止まれ!止まらないと…」
「止まらないとどうするんだ?このまま近づいてお前の首を絞める事だってできるんだぞ?」
こんな状況にも関わらず、その声には面白がっている様子さえうかがえる。
「くっ…。」
辛そうに顔を歪めて、スザクは照準をあわせる。軍で学んだとおりに。初めて人を殺めた日の記憶がよぎる。
ごめん。僕は大切な人を護るために人を殺す。彼がもっと幸せになれる、優しい世界をつくりたい。これは僕の我儘だ。僕が決めたことだ。だから―――
たぁん………
瓦礫の荒野に銃声が響いた。
―――最後の最後で、お前になら殺されてもいいと思った―――
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