日々の徒然や、思ったことなど。時々二次の小説。
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お待たせしました(誰も待ってない?(苦笑)。スザルル小説(死にネタ)の続きです。
他人の血塗れ、僕は血塗れ。(ヒト ノ チ マミレ ボク ハ チマミレ)
壊れたマリオネット02
「…23時56分4秒、ゼロの死亡を確認。」
上への報告のため、肢体を検分して記録をとる。そして仮面を取り外―――「枢木隊員!」
重い足取りで部屋へと向かう。あの後遅れて到着した隊員にゼロを引き渡し、自身も隊舎に連れてこられた。簡素な報告を済ましてすぐ医務室に回される。
僕が思う以上に、僕は疲れていたらしい。そういえばゼロの正体を確かめてすらいなかった。傷の治療をすまされると、早く帰って休め!と追い出される始末。
詳しい事情聴取が待っていると思いきや、あまりにもあっさりしていて拍子抜けだ。まあ、僕の顔色が途方なく酷かったからの判断らしいけど。
自分が、この手で、人を殺した。できるなら、彼を拘束し法の下に引きずりだすのが理想だった。私的な一瞬の苦痛などではなく、万人の代弁者による裁きを。でもそれは不可能で、代わりに僕が―――俺が人を殺したんだ。
たとえ極悪人であろうと。仕方のないことだろうと。自分が彼の命を奪った。
ぐるぐるぐるぐる何度も同じ思考がまわる。
誰かたすけてくれ。
「るるーしゅ…。」
ぽつり口をついてでたのは、一番守りたい存在だった。
―――スザクはほんとに泣き虫なんだからなぁ―――
壊れたマリオネット02
「…23時56分4秒、ゼロの死亡を確認。」
上への報告のため、肢体を検分して記録をとる。そして仮面を取り外―――「枢木隊員!」
重い足取りで部屋へと向かう。あの後遅れて到着した隊員にゼロを引き渡し、自身も隊舎に連れてこられた。簡素な報告を済ましてすぐ医務室に回される。
僕が思う以上に、僕は疲れていたらしい。そういえばゼロの正体を確かめてすらいなかった。傷の治療をすまされると、早く帰って休め!と追い出される始末。
詳しい事情聴取が待っていると思いきや、あまりにもあっさりしていて拍子抜けだ。まあ、僕の顔色が途方なく酷かったからの判断らしいけど。
自分が、この手で、人を殺した。できるなら、彼を拘束し法の下に引きずりだすのが理想だった。私的な一瞬の苦痛などではなく、万人の代弁者による裁きを。でもそれは不可能で、代わりに僕が―――俺が人を殺したんだ。
たとえ極悪人であろうと。仕方のないことだろうと。自分が彼の命を奪った。
ぐるぐるぐるぐる何度も同じ思考がまわる。
誰かたすけてくれ。
「るるーしゅ…。」
ぽつり口をついてでたのは、一番守りたい存在だった。
―――スザクはほんとに泣き虫なんだからなぁ―――
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