誠の嘘 2008/10/06 (Mon)

1話派生の呟き。よくわからない。
刹那の独白。
ロク刹。ロク←刹？
(*ロクはニール)

沙慈・クロスロードは、大事な人を失ったと言った。俺達CBのせいで傷ついたと言っていた。
だから奴は、敵である俺を憎み、銃口を向けた。
あの時のお前みたいに。
彼奴は撃たなかったがな。俺たちと同じ、人殺しにはなりたくないと言って。
でも、当然なんだ。大切な何かをなくした奴が敵を恨むのも。敵と同じには、なりたくないというのも。
大事な何かが生き残ったとしたら、そいつを守るために自分は犠牲になってでも、そいつには平凡な幸せを願うだろう。
自分と同じにはなるな、お前は仕合わせになれって。

俺はお前のことがいっとう大事だ。
だから、お前が大事なあいつは大事だ。望みを叶えてやりたい。例えそれがお前の思いに背くことであっても。


―――なんて、嘘だ。全部嘘だ。
俺がこれからする行為を正当化するだけの嘘。
お前は俺を責めるだろうか？それでもいい。お前には立派な俺を責めるだけの権利がある。
嘘だらけの世界で覚悟を奮い起たせ、俺は世界へ再び喧嘩を売る。

いや、ひとつだけ嘘ぢゃない。俺の見知ったロックオンへの思いだけは、ほんとうだ。




ニールだなんて、呼んだこともなかったお前。